いびき、眠っている間に呼吸が止まる、運転中や大事な会議などで居眠りが多い、起床時の頭痛が特徴です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea
Syndrome)は、主に上気道の閉塞により、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。
放置すると、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの合併症を引き起こすこともあります。
上記の症状がある場合は睡眠時無呼吸症候群が疑われます。適切な早期の検査と治療が必要です。
1956年にBurwellらが、日中の強い眠気、心不全、呼吸アシドーシスを持った肥満の患者について報告しました。
Burwellはこの患者がチャールズ・ディケンズの小説「ピックウィック・クラブ」に登場する「少年ジョー」に似ていることを思い出します。
ジョーはいつも日中眠く、赤い顔をして、太っていることからこのような症候群を「ピックウィックの症候群」と呼びました。
その後用語は医学界で広く使われるようになり、70年代中頃まで多数の症例が「ピックウィック症候群」と報告されました。
事実、Burwellらの出版物のほとんどで日中眠る患者は、「ピックウィック」として記述されています。
現在では重度の睡眠時無呼吸症候群とされています。
当院では自宅で行う、簡易式診断器により呼吸の止まる時間と回数、酸素の飽和度を測定し睡眠時無呼吸症候群の
可能性があるか調べることができます。
必要に応じて茨城東病院呼吸器科、日本医大呼吸器ケアクリニック(市ヶ谷http://www.nms.ac.jp/rcc/)、日本医大呼吸器科(千駄木http://www.nms.ac.jp/nms/4med/)の他近隣の更に詳しいポリソムノグラフィーによる精密検査が出来る施設をご紹介致します。
PSGでAHI(1時間当たり呼吸の止まっている回数、酸素の低下する回数うの合計)が20以上あれば治療の適応になります。
適切な治療を行うと日中の眠気や倦怠感などの症状がなくなるだけでなく、合併症を予防したり、改善することができます。